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キムタツのホッと♪ホームルーム:スペースアルク
 

2006年12月16日

両親と命を大切に。

kimutatsu0135.jpg
 
今日は6月に自殺した大学時代の友人M君に線香をあげに行ってきます。
河内長野市なんですけどね。大学時代の友達が何人か集まります。
 
若い頃に僕がお世話になった先生で、今はアメリカにおられるN先生の
話を書きます。僕が25歳ぐらいで、彼が28歳ぐらいだったと思います。
 
剣道の達人であるN先生と同じ学年で働かせていただいていた経験は
今も自分の礎となっています。ユーモアと厳しさを併せ持つ先生です。
 
日本に帰ってこられたら会いたいなぁと思いつつ、年賀状だけのやり取りが
続いています。カリフォルニアの学校の校長をされています。
 
高3になると卒業文集をだいたいどの学校でも作りますよね。ない学校だと
寄せ書きをしたりいろいろと企画があると思うんですけど。
 
卒業文集には「教員からのメッセージ」を書くコーナーが必ずあります。
今の灘高59回生の文集にも僕はいろいろと書きました。
 
前の学校である学年を持ったときのこと。
 
我々が生徒から渡された原稿用紙に向かって小さい字でそれこそ金八先生
のような感じでいろいろとメッセージを書いているとN先生が「できた」とポツリ。
 
どうしても教師ってのは説教臭くなる傾向にあるし、話をすると長い人が多い。
でもN先生はそういうタイプではありませんでした。
 
見せてくださいと言って隣のデスクを覗き込むと・・・
 
原稿用紙のマス目を完全に無視して、大きな字で書かれてありました。
それも太字の油性のマジックを使ってこう書かれてありました。
 
両親と命を大切に。
 
若い頃の自分にはそれが凄く斬新というかショッキングでしてね。
 
だいたいは「高校で培ったことを後の人生で・・・」とか「夢を大切に・・・」
とか、そういう感じのことを書くのが普通なんですよね。
 
tahiti02.jpg
 
当時は僕もN先生も独身ですし、教師になって数年のひよっこですからね。
文集に書く言葉にもあまり重みがないのですよ。まぁ、しょうがないですが。
 
ところがその言葉に、僕はどうも心を動かされましてね。
 
卒業文集ですよ?なんで「両親と命を大切に。」なんだ?
 
N先生に「これだけですか?」と聞くとこのように仰いました。
 
最後にあいつらに伝えたいことはこれだけ。どこの大学に行こうと
どういう人生であろうとこれだけは普遍の真理やと俺は思ってる。

 
僕は親不孝の権化みたいな人生を送っておりましたし、微妙に父親と
仲が悪かったこともあって、凄く感銘を受けましてね。
 
で、それ以来、灘に移った今も卒業生たちには言うことにしています。
 
******************************
 
いくら親がうざいと思っても、最後まで親はお前たちの味方になる。
仮に何か犯罪を犯したとしても、親だけはお前たちを信じてくれる。
 
高校の卒業や大学合格、結婚や出産などを誰よりも喜んでくれる。
普段は口うるさいと思うかもしれんが、親ってのはそういうもんでな。
 
照れくさいかもしれんが、卒業するこの日ぐらいは親父とオフクロの
目を見て、ありがとうの言葉ぐらい言える大人であってほしい。
 
あと、親よりも先に逝くことのないように健康には注意してもらいたい。
両親と命をくれぐれも大切にしてほしい。

 
******************************
 
卒業生たちが本当にこの言葉の意味がわかるのはもしかすると
彼らが結婚して誰かの親になったときかもしれませんけれども。
  
それでもいいと思っています。僕は親孝行をする前に母を亡くしたので
今は余計にその感が強いのです。
 
tahiti01.jpg
 
亡くなったM君のブログを読んでいるとお父様との確執があったようですが
しかし自分の子供を亡くして悲しまない親は普通はいませんからね。
 
どんな気持ちでご自分の子供であるM君の亡骸を最初にご覧になったの
だろうと思うと、本当に胸がしめつけられます。
 
先ほどテレビを見ていたら、今年を表す漢字は「命」なのだそうですね。
清水寺の住職さんが「命」という漢字を大きく書いていらっしゃいました。
 
今年はいじめで自殺する子供たちのニュースがあとを絶ちませんでした。
またいじめを認めない文科省や学校サイドの姿勢も問題になりました。
 
しかし僕は思うのですが、こういうのってシステムの問題でも何でもない。
やはり普段から命の大切さをとうとうと説き続けるしかないのではないか。
 
簡単に人を殺めてしまったり自殺したりするニュースが垂れ流しにされてる。
「死ね」「殺すぞ」などの言葉を簡単に使う現代人。
 
そういった姿勢や傾向こそが問題ではないか?
 
教育基本法が改正されようとどうであろうと、根底に流れる人間の尊厳を
もっと我々が常日頃から意識することが大切ではないでしょうか。
  
当たり前のことなのですが、特に物が溢れかえった現代だからこそ
若い人たちには「両親と命を大切に」してほしいなと思っています。
 
重い内容ですみません。でも、そうやなと同意いただける方は
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1枚目は東大の安田講堂の下あたりで撮影したものです。
         
現在の体重は62.6キロです。 
 
(追記)ドラゴン桜コラム『東大英語は怖くない』を更新いたしました(^-^)
     そちらのほうもご覧になってくださいね。よろしくお願いします。
 
(追記)13時半に河内長野駅に集合なのですが、どうも気が重いです。
 
 
 
 

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